塩落とし

2月に入りました。明日は節分、あさっては立春ですが、秋田の冬はまだまだこれから。寒さと雪は、2月が本番です。

凍結路面での安全確保。各車両は「冬タイヤ」と「安全運転(冬モード運転)」で対応しますが、道路にも工夫がされます。目に見える形では、重機による「雪かき(除雪)」、そして隠れた安全対策としての「融雪剤散布」が日々行われます。高速道路を走った後、車に「白い汚れ」が付いた経験をお持ちの方も多いと思います。それが融雪剤による汚れです。高速道路ではほぼ全面、一般道では交差点やカーブなど、ストップアンドゴーが予測される場所や横Gがかかる場所に散布されます。黄色いトラックが回転灯を光らせながら白いつぶつぶをまいてるシーンを見たことはありませんか?それが融雪剤です。

融雪剤・・・路面の凍結を防ぎ、スリップ事故等を減少させるもの・・・は、簡単に言っちゃうと「塩」。塩カル(塩化カルシウム)や塩化ナトリウムなどが主で、一つは「凝固点(凍結する温度)を下げる」効果と、水分と反応して「溶解熱」を出して氷を溶かす効果があり、広く使われています。昔某県では「塩カルは高いから」という理由で海外から「食用に適さない塩」を大量輸入してまいた、なんていう実話もあります。

確かに、交差点での滑空(氷の上を滑ること)事故は減り、曲がり角も安全に曲がることができますが、悪い点もあります。代表的なのが「塩害」。車の下回りの金属や配線を錆びさせたり溶かしたりしちゃうんです。ですので、冬は特に下回り・足回りの洗車が大切な作業となります。写真のKさんも、ディーラーさんから教わったように「60度の温水で、一カ所30秒」の洗浄作業の真っ最中。極端に悪天候の時はやりませんが、吹雪の合間や日が差したときであれば、寒くても洗車機を使って塩を落とします。

いろんな人の作業で、冬道の安全は確保されています。トラックの安全は、私たちドライバーがこんなふうに守っています。春が待ち遠しいわけです。

2019年02月02日